やっぱり、海外で暮らしたい! 【海外生活10年突破】

語学留学、海外就職、国際結婚等、何の取り柄もない僕が外国で普通に暮せるようになるまでの10年の記録、そして、これからについて綴っています。

会社を辞めて中国留学 vol.6

実は、以前のHSK試験では、口試はなかったのだ。
日本人にとって最大の難関は、聴力テストだけだった。
全く話せなくても、試験で点数を取ることはできたわけだ。



ただし、聴力テストだけは、かなりの難易度だった。
そもそも、日本語は、使われる音が非常に少ないため、
中国語で微妙に違う発音が同じ音に聞こえる、
違いが分からないことがよくあった。


正直なところ、
今でも厳密には聞き分けが出来るかというと、微妙である。


韓国人の同級生に話を聞くと、
日本語と比べると韓国語では同じ発音が多く存在しているようで、
ほとんどの音を聞き分けられるようだった。


HSK試験に関して言えば、
文法や読解は日本人、聴力と会話は韓国人に分があった。


ただ、発音に関しては、
韓国人も、母国語にない発音については、やはり微妙で、
彼らの話す中国語は、聞けばすぐに分かるほどの特徴を持っていた。
お世辞にもキレイな発音と言えるものではなかった。


とはいえ、日本人の中国語と比べれば、
比較にならないほど上手いのも事実で、
当時は非常に羨ましく思っていた。


一方、読解では、
漢字を使う日本人にはアドバンテージがあり、
漢字を見れば、ある程度書いている内容は理解できる。


HSK試験で、
聴力以外に問題をあげるとすれば、
時間の短さと集中力のほうであった。


当時の試験は、
朝から休憩なくぶっ通しで続くため、
後半の読解テストの頃には、
集中力が落ち、気力が萎えかけていた。


ただ、一度経験すれば、
時間も体力も多少はセーブしながら、
配分できるようになる。


当時、聴力の強化方法は、
テープを繰り返し聞くしかなかった。
勉強で上手くなるものではないので、
聞いて慣れるしかなかったのだ。


ちなみに、当時の中国は、
まだテープレコーダーが主流だったので、
テープとレコーダーは留学生の必須アイテムだった。


今は口試、会話のテストが付け加えられたので、
話せないとテストで点が取れなくなったようだ。



ということは、かつてのような
ガリ勉は通用しなくなったということなので、
授業以外でも外に出て、
現地の人たちと交流する機会を持つ方が
テストで点数を取る近道となったということだ。


ある意味、健全なテストになったということだ。