やっぱり、海外で暮らしたい! 【海外生活10年突破】

語学留学、海外就職、国際結婚等、何の取り柄もない僕が外国で普通に暮せるようになるまでの10年の記録、そして、これからについて綴っています。

海外に出てぐちゃぐちゃな環境で働いて学べることはスゴく多い!

Chikirinさんの日記~大企業のほうが成長できるとか完全にウソ
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131113


↑ 本当にその通りだと思います。


私は日本で5年間、
大企業と呼ばれる会社で仕事をしてきました。


そこでの仕事は、何かを考える前に、
既にお膳立てがなされているというものでした。


このマニュアルに沿って進めてください。
会社の方針はこうです。
ビジネスモデルはこうです。
さあ、どうぞ、と。


上から降ってくるものを
こなしていくことこそが、
仕事でした。


会社が敷いたレールの上で仕事をこなし、
仕事をこなしたことに充実感を覚え、
新しく降ってくる仕事をこなすことで、
何か新しい技術でも得たような気分に浸っていました。


このような環境下で、
「仕事ができる」気分を味わっていました。
(正確には、勘違いしていました・・。)


そんなマニュアル遂行、
上から指示待ちが染み付いた
人間が海外にでたものだから、
最初は相当苦労しました。


何故、指示がないのか、
それで不満を口にしたり、
言い訳にしたりする状況でした。


そんなだから、
全然仕事ができなかった。


そんな情けない経験をして初めて、
自分が仕事をできないことに
気付くことができました。


そこで初めて、
会社を経営することとは何か、
人をマネジメントすること、
ユーザーニーズからの着想など、
こんな当たり前のことすら分かっていなかったこと、
考えた事がなかったことに気付きました。


そこで初めてドラッカーの本も
真剣に読むようになりました。


そして、
何もない状態から生み出していく事を
日々の仕事を通じて経験し、
学んで行きました。


人手不足な環境だったので、
営業、人事、財務など、
あらゆる事をやりました。


稚拙な仕事レベルでしたが、
その積み重ねが今の自分の基礎となっています。
日本での5年間は何だったのかと思うほどです。


あの時、もっと歳を取っていたら、
プライドが邪魔をして、
こうは出来なかったと思います。


そうして、多くの駐在員が夢破れて
日本に返されて行くのをたくさん見てきました。


やっぱり、ぐちゃぐちゃな中で仕事をするのは
すごく貴重な経験です。