台湾のインターネットビジネス事情
台湾は、PCやスマートフォン等のODMが
産業が有名ですが、
近年は、ネットビジネスも
かなり盛んになってきています。
中でも不動産サイトのレベルは、
かなり高く、サイトの数もかなり増えています。
日本では、SUUMOやHOME'Sが有名ですが、
台湾にも同様なサイトが幾つかあります。
そんな群雄割拠の不動産サイトのなかで
最も有名なサイトが、
「591房屋交易」というサイトです。
http://www.591.com.tw
2007年に始まったサービスですが、
既に認知度は抜群で、賃貸物件を探すなら、
不動産会社も仲介より591で探すように促すほどです。
このサイトの特徴は、
個人による情報掲載が非常に多いことです。
従来の、日本のSUUMOのような
B2Cを念頭に置いたサービスではなく、
売り手も買い手もBとCが混在しています。
不動産投資が盛んなお国柄もあって個人投資家が多いこと、
仲介料を省ければ更にお得と考える方が多いこともあるのでしょう。
賃貸の場合、部屋毎にオーナーが違ってきます。
ほとんどが個人の大家です。
なので、掲載料の支払いも個人ユーザーの利便性を考えて
オンライン上のみでの決済となっており、
1物件2ヶ月の掲載から購入が可能で単価も低く、
日本のリクルートのような営業マンは一人もいませんので、
煩わしい営業電話が掛かってくることもありません。
非常に割り切った方針で運営されており、
営業マンを抱えない分、
プロモーションとシステム開発に
投資を集中する施策を取っています。
C2Cのマッチングサイトのモデルは、
日本では上手くいかなかったビジネスモデルです。
国が変われば、
ハマるビジネスモデルも変わってきます。
591房屋交易を運営する数字科技社は、
不動産以外に、求人、中古車、アパレルECにゲームと、
様々な領域に事業を拡大し続けており、
近々、上場を予定しています。
http://www.addcn.com/
同社の社長はまだ30代後半と若く、
ジーンズを履いたカジュアルな姿でメディアに登場する様は、
台湾のホリエモンといったところでしょうか。
http://www.appledaily.com.tw/appledaily/article/finance/20130524/35037814/
台湾のIT業界も同社の躍進でかなり盛り上がってきており、
今後、同社に続き上場する企業が増えてきそうです。