やっぱり、海外で暮らしたい! 【海外生活10年突破】

語学留学、海外就職、国際結婚等、何の取り柄もない僕が外国で普通に暮せるようになるまでの10年の記録、そして、これからについて綴っています。

マーケットの大きさよりも、 儲かるかどうかの方が大事

マーケットの大きさよりも、
儲かるかどうかの方が大事だ。


台湾に来て2年近くになるが、
台湾に進出している日本企業は結構多い。


台湾市場は小さい。
人口は、たったの2300万人だ。
GDPが神奈川県と同じくらいなのだそうだ。


この国を見る限りでは、
日本企業の海外進出も結構上手く行ってると思ってしまう。


デパートの家電売り場へ行くと、
目に付くのは日本メーカーばかり。


例えば、
炊飯器だと、象印とタイガーで
マーケットの過半数を超えるらしい。


冷蔵庫、洗濯機は、日立や東芝、
エアコンは日立にダイキン、
日本ブランドが圧倒的な支持を得ている。
テレビCMの露出も相当多い。


自動車も、
トヨタ、日産、三菱の日本ブランドだけで
新車販売台数の過半数を超えている。


日本企業にとって台湾は、
かなり有利なマーケットなのだろう。


少なくとも、中国よりも成功確率が高い市場だ。
上に出て来たメーカーで中国でも強いのは、
ダイキンくらいなのだから。


上の例以外にも、
中国では惨敗している会社が、
台湾では儲かっているケースもある。


少し前に、楽天が中国からの撤退を発表したが、
台湾の方は苦労しつつも、昨年、黒字化したそうだ。


中国の巨大マーケットは確かに魅力的だ。
当たれば、大きい。


しかし、儲からなければ、元も子もない。


中国には、将来はマーケットが変わり儲かるはずだと、
赤字を垂れ流し続けている会社が結構ある。


将来、本当に儲かればいいのだが、
今のところ、実際にそうなった会社に出会った事はない。


飲食業界で比較すると、
上海の成功モデルである「柚子」よりも
店舗数が多い和食チェーンが、台湾にはかなり存在する。


両国を比較すると、日本企業に限れば、
台湾のほうが確実に儲かっているのだ。



下手に競争の多い中国へ進出するよりも、
日本びいきでビジネスがしやすい台湾への投資も
ありなのではないかと思うのだ。