やっぱり、海外で暮らしたい! 【海外生活10年突破】

語学留学、海外就職、国際結婚等、何の取り柄もない僕が外国で普通に暮せるようになるまでの10年の記録、そして、これからについて綴っています。

今、中国の映画やドラマが面白い!

中国最大の都市 上海の現在地 vol.3


最近は、台湾でも中国の映画やドラマを見られるようになった。
視聴率もよく、かなり流行っているドラマもある。
台湾の人たちは、あまり抵抗なく受入れているみたいなのだ。


それで、中国のドラマ、映画を見てみたのだが、
これが結構面白いのである。
素直に楽しめるレベルだった。


以前は、ドラマや映画は、
台湾から中国へ輸出されるほうが多かったが、
最近は、台湾へ輸入されるほうが断然多くなった。


そして、台湾の視聴率が取れる有名タレントが海を渡り、
中国の番組に出演するようになっている。


年末年始になると、大物タレントは皆中国へ行ってしまい、
台湾にはイマイチなタレントしか残らなくなっている。


台湾のタレントが出演する中国のドラマや映画を
台湾で見るという時代になったのだ。
昔、キムタクが香港映画に出演したが、
あんな感じだろうか。


あるいは、
大リーグへ行く野球選手を見るような気分なのだろうか。


パッとしない面子ばかりが出演する台湾のTV番組が
寂れて見えるのだ。



かつての台湾は、
外国と中国とを繋ぐトレンドセッター的役割を果たしていた。


台湾で流行ったものが、
数年後に中国で流行るという具合に。


それが、インターネットが普及するようになって、
中国でも海外の情報が十分に得られるようになった。


さらに、巨大なマーケット、潤沢な資金力が
多くの人材、ノウハウ、技術を集め、
猛スピードで成長している。


役者の世界でいくと、
中国は演劇の学校を出ないと
ドラマや映画にも出られないので、
演技力は高いのだ。


そして、台湾との情報格差もなくなったことで、
台湾人のトレンドセッター的役割が終わり、
立場が逆転した。


10年前、上海へ渡った頃は、
外国のドラマがスゴくもて栄やされていた。
もちろん、日本のドラマや映画も流行っていた。
それも、今や、一部のアニメや半澤直樹、あまちゃんくらいだ。



そして、中国で流行っている映画やドラマにも変化が見られる。


チャン・ツィーやトニーレオン、金城武、
ジャッキーチェンが出てくる豪華キャストの大作ではない。


1980年代、90年代生まれの若者たちが描く現代社会を題材としたものや、
彼らの目線で描いた歴史小説を映像化したもの等が増え、
意外と金を使っていないものが多いのだ。


彼らの描く世界は、
我々の知っている中国とは全く違っている。


すごく新鮮だ。


ドラマで描かれる彼らの考え方や行動は、
我々日本人よりも、よほど世界の最先端だと思うことがある。


我々日本人は、
いまだに中国のことを上から目線で見るクセがあるが、
一度、固定概念を横に置いて、
中国の映画やドラマを見てみるのはどうだろうか。


結構楽しめるうえに、
今の中国、世界を知るいい機会にもなるのだから。




※「失恋33天」
これなんてどうでしょう?
日本語字幕版があるかは不明ですが。
http://www.peoplechina.com.cn/home/second/2011-11/16/content_405782.htm