やっぱり、海外で暮らしたい! 【海外生活10年突破】

語学留学、海外就職、国際結婚等、何の取り柄もない僕が外国で普通に暮せるようになるまでの10年の記録、そして、これからについて綴っています。

外国語が話せるようになる瞬間とは?

海外で就職するということvol.9


中国留学した頃の僕は、
数字の1から10まで言えないほどで、
ホントに酷いもので、
最低レベルからのスタートだった。


それから、半年くらい
基礎会話の教材をひたすら音読、
テープレコーダーを聞き続けた。


これで、
最低限の意思を伝えるための文法を、
公式のようなものを覚えた。


それからは、
この最低限の公式をフル回転して、
自分の言いたいことを伝えるようになった。


中国人からしたら変な中国語なわけだが、
とりあえず理解してもらえるようになっていった。



こうして、実践で使うようになって、
少しずつ、少しずつ、
必要な単語を覚えられるようになっていった。


全くのゼロの状態から始めて、
1年の留学で行き着くレベルは、
大体こんなもんじゃないだろうか。


これが、
所謂「日常会話レベル」の外国語なのだと思う。


僕が、中国語を話せるようになったと初めて実感したのも
ちょうど、そんなときだった。



でも、本当に言葉が上手くなるのは、
実はこれからなのだ。


これまでは、
漢字を見て、
発音記号を見る。
そして、音読して覚える。
ほとんど、このプロセスを踏んでいた。


それが、中国に住んで1年くらいすると変化が出てきた。


音だけで言葉を覚え始めたのだ。


具体的には、
誰が話した単語やフレーズを、
聞いたまま、聞き真似で覚えるのだ。


ある程度話せるようになってくると、
相手の話も、前後の文脈で何を話しているか
理解できるようになってくる。


そうすると、
どういう場面でどんなフレーズを使うのか、
ネイティブのよく使うフレーズを、
耳で覚えるようになるのだ。


そして、そんな場面に出くわしたとき、
耳で覚えたフレーズを使い始める。


もちろん、
どんな漢字を充てるのか、
発音記号などは全く分からない。



ただ、こんな経験をし始めたときこそが、
本当に語学力がブレイクスルーし始めた瞬間なのだ。



外国語を使って仕事をするようになると、
毎日、あるいは頻繁に使う言葉やフレーズがたくさんある。


最初は、何を言っているのか全く分からない訳だが、
毎日聞いていると、
どんな場面で使われているかで
話している内容が分かってくるようになる。


フレーズごと覚えてしまうのだ。
そして、会話をする中で自然と使えるようになる。


だから、
セカ就は外国語をモノにする最高の機会なのだ。


1年の留学で帰国するか、もう1年残るかで
到達できる語学力には、大きさ差が出てくるのだ。
本当に上手くなり始めるのは、留学が終わる頃なのだから。


耳で言葉を覚えるようになる、
これがビジネスで使える外国語身につけたかどうかの基準だと思う。