やっぱり、海外で暮らしたい! 【海外生活10年突破】

語学留学、海外就職、国際結婚等、何の取り柄もない僕が外国で普通に暮せるようになるまでの10年の記録、そして、これからについて綴っています。

メディアのシニアシフトは悪いことなのだろうか??

「変わらない。替わるだけ」

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20120201


アメリカみたいに変化の早い国では、
「替わる」をまたずに「変わる」ことが多い。
だから生き残れる。

でも日本はもっぱら「替わる」方式なので、
変化のスピードが超ゆっくり。

そしてそれに安心してると、
市場の変化に応じて自身を変えられない人や組織は、
新しいモノにとって替られ、
消えてしまうことになる。


なるほど・・。


私の勤める会社も、
創業30年を越え、
経営陣の高齢化が進んでいる。
50代が中心だ。


日本の多くの会社が、
こんな感じなのではないだろうか。


私の会社の主力事業は
出版やインターネットメディアで、
利用者は、20代や30代がメイン。


主力事業は出版から
インターネットに入れ替わったが、
会社の幹部たちで、
20代や30代のように
日頃からスマホを多用し、
ネットに接続するような者はいない。


だから、段々と消費者のニーズが
分からなくなってくるということだろうか。


これは、出版業界や私の会社だけでなく、
多くの業界で起こっていることだ。
日本の家電メーカーの凋落ぶりを見れば確かにそうだ。


売れないと言われる自動車市場でも、
コンパクトカーや軽自動車は人気です。

そもそも日本みたいな小さな国で日常の足として使うだけなら、
今の日本の普通自動車はハイスペックすぎるし、
初期投資も維持費も高すぎる。

だから本当は、普通自動車がもっと「ロースペック・格安」に変わればいいだけ。
でも普通自動車を作ってるメーカーはそんなことしたくない。

高品質こそが日本車の売りだし、
自らタタ(インド車)や軽自動車と
差別化できない世界に突っ込むなんてありえない。
だから普通自動車は相変わらず高くてハイスペックなままです。


過去に成功経験を持つ会社ほど、
こういう傾向にある。


過去の成功体験に基づく、
成功のルールに縛られるからだ。


そう考えると、
大企業になるほどリスクが高い。
現場から遠ざかり、
ユーザー目線に立つことができない高齢者が
重要な経営判断をするからだ。


ライフネット生命のように、
経営者と顧客の年齢が同じというのは珍しい。
http://www.lifenet-seimei.co.jp/profile/message/


数年前まではテレビも「若い視聴者をいかに取り戻すか」
にチャレンジしてた気がするけど、
それももう諦めたっぽい。
メディアってこうやって変わっていくんだなー。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131126


ちきりんさんは、
このように批判をしているが、
経営陣が高齢者なのだから、
若い視聴者を本当に理解することは
無理なんじゃないだろうか。


だったら、若い人にバトンタッチすればいいわけだが、
それが出来る経営者は多くない。
自分がいないと会社が回らなくなると
本気で思っている経営者がほとんどのはずだ。


それなら、自分たちがユーザー目線に立てる
高齢者向けのビジネスにシフトするほうが、
むしろ合理的なのではないだろうか。


日本は高齢化が進み、
しかも、高齢者のほうが圧倒的に裕福な国だ。
だから、シニアマーケットも大きい。

海外に目を移しても、
中国も高齢化が進んでおり、
シニアビジネスは巨大市場なのだ。


だから、テレビ局も
若い世代を相手にしたビジネスは、
若い経営者のインターネット企業に任せておいて、
自分たちは高齢者向けビジネスに特化すればいいのではないだろうか。


高齢者も長生きするし、
消費力は若者よりも断然高いのだから。