やっぱり、海外で暮らしたい! 【海外生活10年突破】

語学留学、海外就職、国際結婚等、何の取り柄もない僕が外国で普通に暮せるようになるまでの10年の記録、そして、これからについて綴っています。

会社を辞めて中国留学 学習編vol.1

中国有名大学が自国で有名大学に進学できなかった韓国人学生の受け皿になっているという現実


いよいよ開講、授業を受けることになった。
留学生のクラス分けは、自己判断に委ねられている。


自分で授業を受けて、付いて行けるかを自分で判断して決めるのだ。
各クラスで使用する教材が決められており、まずは教材を見てレベルを判断し、
後は1週間くらい何クラスかを掛け持ちして授業に参加して決めるのだ。



僕はというと、他に選びようがないので、一番下の初級クラスに。
初級クラスとはいえ、初心者の僕にとっては、十分にハードルが高かった。


他の学校は知らないが、僕の学校では初級であっても、
先生は授業中も中国語しか話さないのだ。


だから、しばらくは教科書を見ても、先生の話を聞いても、
全く何をしているのか分からないという日々が続いた。
近くに座る日本人に何を話しているかを聞くしかなかった。


先生は、そんな僕にも質問をする。
そして、先生は、全く答えが分からない僕に、
自分の口を指差し、答えを中国語で話してくれ、
何を話しているか分からないまま復唱する。


すると、周囲が大声で笑い出す。
「日本人です。29歳、独身です。」
この程度の内容だったらしい。
でも、こんな内容でも面白がって笑う、
それが留学生の授業の風景だ。


実は、クラスの4分の3が韓国人なのだ。
そこに、日本人が5・6人程度、ほかの国から数人、
40人くらいの規模だ。
如何に韓国人が多いかが分かる。


韓国人学生のほとんどは20歳前後で、
高校卒業後に留学に来ている。
彼らは1年で中国語を習得し、留学生の本科に移る。
中国で大学に入学するのだ。


韓国の大学受験は日本と比べようもないほど厳しい。
有名大学に入学出来なかったり、高校で落ちこぼれたりした学生が、
様々な理由で母国を離れ、中国へやって来る。


学校にとっても韓国人留学生はドル箱なのだ。

だから、彼ら主導でクラスが進んで行く。
それが中国留学の現実なのだ。