海外へ行けば、個人も大企業も同じ土俵の上。 個人でも大企業、上場企業に勝てる！

海外で就職するということ vol.7

柚子、天家。

中国、上海に縁のある方ならご存知でしょう。
中国を代表する日本食レストランチェーンの名前である。

中国の中でも上海は、中国経済の中心で、
日本人も多く、富裕層も多い。

そのため、飲食業界でも、
多くの日本企業が進出している。

ワタミ、大戸屋、サガミ、がってん寿司、
はな丸うどん、白木屋、などなど。

そんな激戦の飲食業界において、
圧倒的な知名度、集客力を誇るのが、
柚子、天家だ。

なかでも、柚子の
中国人への知名度は群を抜く。

柚子は、220元で食べ飲み放題の
オーダーバイキングのお店だ。

料理は全て、注文を受けてから作られている。
メニューは、複数の日本人調理師により考案され、
定期的に更新されるほか、
季節に合わせて旬の料理が提供される。

柚子では、定期的に
調理師向けに有料での研修が行われており、
その様子は真剣そのものだ。
柚子で鍛えられた調理師は、
業界では引っ張りだこなのだ。

だから、大規模チェーン展開にしては、
料理のレベルが安定していて、しかもレベルが高い。

その甲斐あって、
日本人駐在員の御用達のお店でありつつ、
現地の人たちにも愛用されている。

中国人にも日本人にも愛されるお店なのだ。

今では、テレビ塔のある上海浦東地区のオフィス街で
日本企業御用達の高級オフィスビルの
最上階のワンフロアを借り切って出店するまでになっている。

先に出てきた日本企業は、
今のところ、柚子の足元にも及ばない状況だ。

国が変われば、
日本のビジネスモデルは通用しないことが多い。

そこで臨機応変に対応する能力が、
今の日本企業には欠けているのかも知れない。